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絶対忘れちゃだめだ!SWOT分析の後は必ずクロス分析をするべし!

  
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絶対忘れちゃだめだ!SWOT分析の後は必ずクロス分析をするべし!

今日は前回のSWOT分析の続きとして「クロス分析」をシェアします。

前回、SWOT分析は準備作業という話で終わった通り、SWOT分析はその後が大切です。

では、早速本題に入っていきますよ。

 

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SWOT分析だけじゃ戦略が導き出せない理由

SWOT分析で4つの窓に「強み」「弱み」「機会」「脅威」を並べてはみたけれど、「で?」って思いませんか?

SWOT分析では、確かに4つの項目の分析を行いました。

今まで分からなかった事、気がつかなかった事、SWOT分析を通じて社員の考え方や人となりも今までとは違った認識を持ったかもしれません。

確かに、SWOT分析を実践した事による高揚感や達成感はあるかもしれませんが・・・・。

しかし、それだけではSWOT分析を行った意味はないのです。

「強み」がたくさん見つかったけど、じゃぁ~その強みをどうしたら良いか?

「弱み」がたくさんあるのは分かったけど、その弱み一体どこから手を付けたらいいのか?

「機会」「脅威」は表裏一体。

たくさんある「機会」や「脅威」にどう対応したら良いのか・・・。

SWOT分析だけでは、その後が見えてこないのです。

SWOT分析は、過去と現在を見ているだけ、本当に欲しいのは未来の打ち手・・・。

未来の打ち手は、クロス分析によって明らかになってきます。

 

SWOT分析から新たな戦略を生むクロス分析

では、早速クロス分析について話を進めていきます。

まずは百聞は一見にしかずと言う事で、クロス分析の図をご覧下さい。

クロス分析

はい。この図はSWOT分析を少しアレンジした図になっています。

外部環境(機会・脅威)と内部環境(強み・弱み)のマトリックスになっています。

このマトリックスの中に新しい戦略の種を書き込んでいきます。

 

A 強み × 機会

強みと機会は最強の組み合わせゾーンです。

自社の得意な分野・得意な方法、他者より優位に立っているモノを活かして、どのように機会を手にするのかを考えます。

分かりやすく表現すれば、得意な事と伸びている市場の組み合わせなので、伸びている市場で得意な事を

【強み】営業力がある。マーケティング力がある。

【機会】営業力のない企業が多い

【強み】×【機会】営業力・マーケティング力のない企業に営業力・マーケティング力を提供する

たくさん強みと機会があればたくさんの戦略を考える事が出来ます。

同じ機会に違った強みを組み合わせる事で、数多くの戦略の種が見つかります。

この時のポイントは、どの強みとどの機会を組み合わせているか明確にしておく事です。

上記の例で言えば「営業代行」とか「営業コンサル」というのは、どの強みとどの機会を組み合わせているか分かりません。

このクロス分析は、後で第三者が見た時に「!!!」って気がつける位でちょうど良いのです。

 

B 強み × 脅威

強みと脅威の組み合わせは、強みを活かして脅威にどう立ち向かい機会に変えていくかを考えるゾーンでう。

【強み】営業力がある。マーケティング力がある。

【脅威】営業力のある同業他社が市場に攻勢をかけている

【強み】×【脅威】同業他社と徹底的な差別化を図る為の営業・マーケティングノウハウの体系化

営業力・マーケティング力は元々ある為、他者との差別化を徹底的に図り違いを見せつける事で、脅威を機会へと変えていきます。

具体的な方法はこの後幾らでも考える事が出来るので、クロス分析では方向性を大切にします。

 

C 弱み × 機会

機会を捉える為に、弱みをどのように克服していくかを考えるゾーンです。

弱みの克服は強みを増やす最も早い道です。

弱みは弱みのまま放っておくのではなく、強みに変えて行きます。

【弱み】慢性的な人で不足

【機会】営業力のない企業が多い

【弱み】×【機会】(慢性的な人で不足で受注しても仕事が捌き切れていないとするならば)優秀な人材を確保して、受注した仕事を効率よく捌く

そもそも弱みには原因があります。

上記の弱み「慢性的な人手不足」と言うのは、会社の組織・風土に関する問題が大きいと思われます。

その為、弱みを克服する為には組織・風土に手を加える必要があるのです。

しかし、この弱みの克服して強みに変える事が出来ればそれまでの強み以上に強力な武器になります。

 

D 弱み × 脅威

このゾーンは、被害を最小限にとどめる為の戦略の種を考えます。

自社の弱み、さらには脅威と泣きっ面に蜂状態のこのゾーンは、大きな失敗をしないうちに早々に撤退した方がよろしい。

【弱み】慢性的な人手不足

【脅威】営業力のある同業他社が市場に攻勢をかけている

【弱み】×【脅威】同業他社には数で太刀打ち出来ない為、該当商品・サービスを拡販を辞める。別の商品に注力する。

弱みと脅威の組み合わせを無理に強みと機会に変えるよりは、既にある強みと機会を最大限に活かす戦略の種を考えます。

このゾーンは想定しうる最悪のシナリオを考えると良いと思います。

 

戦略の種から重要成功要因をピックアップする

ここまでやってくると、各ゾーンには様々な戦略の種が書かれているはずです。

それらの戦略の種の中から、効果のありそうなモノ、手の付けやすそうなモノをピックアップします。

このピックアップした戦略の種が「重要成功要因」と呼ばれるモノです。

重要成功要因は勝つ為の戦略の基本となる、とてもとてもとても重要な要素です。

クロス分析であらゆる可能性を考慮し、勝つ為に必要な戦略の種を考え、そしてその中から本当に実行しなくてはならないモノを選ぶ。

そう、ここまで来てやっとSWOT分析をした意味があります。

ピックアップした重要成功要因は更に優先順位を付けて、実際の戦略マップに落とし込んで行く事になります。

と言う事で、次回は「戦略マップ(BSC)」についてのお話です。

 

まとめ

SWOT分析分析からクロス分析を行う時、様々な戦略の種を考えつくと思います。

その戦略の種は絶対に否定しない事です。

さらには人の目を気にして、馬鹿にされるかもしれない~と言って遠慮しない事です。

大切な事は、たくさんの戦略の種を考える事です。

そして、その中から最終的に重要なモノをピックアップする事。

是非、たくさんの戦略の種を見つけて下さい。

 

前回を見逃した方 ⇒ 必見 正しいSWOT分析のやり方

次が気になる方 ⇒ 成功への道標、戦略マップを作ろう

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