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これからのITシステムの見積りは結果から逆算して作る。従来の見積りでは誰も幸せならない。

    
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これからのITシステムの見積りは結果から逆算して作る。従来の見積りでは誰...

最近、グッドワイフに嵌まって一気見しています。

こんちにわ。ITが苦手な会社をITが活用できる会社に変える専門家、Web集客先生のやまもと(@heronokenta)です。

さて、ぼくの知人に動画制作やWebサイトの制作を生業としている人は結構いますが、ITシステムの開発を個人で行っている人は殆どいません。以前、クライアント向けにITシステムを作って貰おうと周りを探したら、みんな会社でした。

ぼくの場合、ITシステムは基本的にクラウドサービスをベースにカスタマイズを行い、ぼくがいなくなっても使い続けられるようにしています。クラウドサービスなら、クライアント先に行かなくても自宅からでも外出先からでもITシステムのメンテナンスが出来ます。それに、開発期間も短くなります。

開発期間が短ければ、それだけ安価にITシステムの構築ができます。既にあるクラウドサービスを利用することで、いち早く新しい業務をイメージすることが出来るのも大きなメリットです。

今日は、これからのITシステムの見積もりについてシェアします。

相棒は自称美人アンカーウーマンのカツヨです。

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結果から逆算するITシステムの見積り

ITシステムの見積りについて解説している記事をご覧の後に読むとより分かりやすい記事です。

ITシステムの見積りは次の様な流れで作成されるって教えれもらったけど、ITシステムって作っても必ず儲かるかどうか分からないわよね。

見積りの出来るまでの流れ

  1. 要求定義 & 提案依頼
  2. 提案 & 概算見積
  3. 要件定義 & 正式見積り

カツヨ

お、カツヨさん、良い質問だね。そうなんだよね。ITシステムに限らず、Webサイトも通販サイトも全部、作っても必ず儲かるかどうかは一切分からない。

やまもと

そうよね~。顧客管理システムを作成するのに100万以上使っても売上に貢献したかどうかなんて、わかりにくいものね。

カツヨ

まさに、その通り。ぼくもITシステムの相談を受けたとき、見積り作ると「でも~~~」とか「思ったより高いから辞めときます」という声をよく聞いたよ。

やまもと

やっぱり、出ていくお金の事は大事よね。

カツヨ

そうだね。でも、ITは経費じゃなくて投資なんだよね。そこで、逆算しながらITシステムの見積りを作る方法を紹介するよ

やまもと

よろしくね

カツヨ

逆算式ITシステムの見積り作成 その1 「ゴールを決める」

ITシステムは、経営者の問題を解決する為の手段の一つだ。目的は問題を解決することであって、ITシステムを導入することではない。しかし、経営者の抱えている問題をITを使って解決するというイメージが明確になっていないと、ITシステムの見積りを見たとき、「高い」と感じてしまう

そこでITシステムを使って、どうなりたいのか?売上をどれ位増やしたいのか?を始めに明確に決める事から始める必要がある。

例えば、次の様に売上目標を決めたとしよう。

現在 売上 4億/経常利益500万

1年後 売上 5億/経常利益1000万

ITシステムはこの「1年後」の目標を達成する為に作る事になる。

逆算式ITシステムの見積り作成 その2 「予算を決める」

ITシステムを作る為にはそれなりにお金がかかる。数十万円で出来るものもあれば、数百万かかるものもある。

しかし、ゴールが明確になっているとゴールに対して数十万円が高いか安いか、数百万円が高いか安いかの判断は明確に出来るようになる。

上の例は、1年後に売上を1億円増やして経常利益を500間年増やすというゴールになっている。ということは、使えるお金は自然と決まってくる。

例えば、変動費が50%だとすれば売上1億円増やす為に5000万円の経費がかかることになる。残りの5000万円のうち経常利益500万円分を差し引いた4500万円が最大投資可能予算になる。

かなり乱暴な計算だが、1年後の売上を決めて、そこから逆算して使える予算を決めるのがこれからのITシステムの予算の作り方だ。

逆算式ITシステムの見積り作成 その3 「ITでやること、人でやること」

ITシステムを使うのは人だ。どれだけ素晴らしいITシステムを作っても、使う人がいなければITシステムを作る意味は無い。

また、ITシステムを新しくしても今までと同じ業務のやり方をしていても現場は変わっていかない。ITシステムを作るとき、それは業務を見直すときだ。

業務を見直すには、今まで人でやっていたことをITシステムに置き換えるもの、人・業務の流れを変えるもの、新しく人にやってもらうことなど、人に纏わる問題もたくさん出てくる。

そこで人に対してある程度の予算を投入して、ITを使った新しい業務が遂行出来る様に人の育成プランが必要になることが多い。

ITでやること、人でやることをキチンと切り分けて、人でやることが出来るような体制を構築する為に予算を確保しておくことを忘れてはいけない。

ということで、予算500万円程、予算を確保したとすれば最大投資可能予算は4000万円になる。人にかかる予算が必要であれば、人材育成の為に必要な情報を収集し見積りをとる。

逆算式ITシステムの見積り作成 その4 「予算内で最も良いものを」

4000万円丸々をITシステムの開発には投資する事はないだろう。他にも必要な予算があるからだ。そこで30%をITシステムに振り向けるとすれば、1200万円迄はITシステム投資に使えることになる。

この予算の中で最も良いITシステムを作れば良い。

この予算を業者に提示して、業者からITシステムの見積りを募り、一番効果が高そうなものを選ぶだけだ。

なるほどね~~~。ゴールから決めていくと、見積りを作りやすいわね。

カツヨ

やまもとの視点

今回の記事では、B/SやP/L等を使って予算の算出を行う工程をすっ飛ばしている。

しかし、細かい数字を出すより、どうすればITを使って売上を上げていくか、業績を上げていくかを考え抜いて行動することが必要だ。

ITシステムの費用対効果は、1200万円のITシステムを作り、売上を1億円、経常利益を500万円を達成出来れば、費用対効果があったと判断する。達成できなければ、費用対効果が無かったということになる。

実にシンプルだ。

また、ITシステムは既存の業務を見直す事なく導入することは出来ない。必ず見直す必要がある。逆に既存の業務を見直さないなら、ITシステムを導入する必要は一切無い。

ITシステムはいつも費用対効果が分かりにくいと言われている。原因は、導入する会社に費用対効果を測定する知識が無いからだ。導入する業者も、費用対効果はあまり気にしない。しかし、それでは誰も幸せにならない。

費用対効果をキチンと把握し、無駄のないIT投資を行えるようになることが、これからの中小企業及び業者には必須だ。

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